インプラント矯正治療5つのメリットとデメリット|矯正歯科

    投稿日:2020年12月18日 | 最終更新日:2021年7月5日

    インプラント矯正とは

    佐世保、大串矯正歯科

    インプラント矯正とは矯正治療の時、矯正用インプラントを使って歯並びを治す方法です。矯正用アンカースクリューとも呼びます。

    インプラント矯正を行うことによって、部分的な矯正を簡単に出来たり、治療期間を短くしたりすることができます。

    矯正用インプラントは一般的な歯科用インプラントとは違い、長期間使うものでも噛むためのものではありません。
    そのためインプラント自体は長さは10mm程度、太さは1.5〜3mm程度の小さなインプラントを使用します。
    治療終了後は撤去します。

    矯正用インプラント埋入手順

    局所麻酔を行い、矯正用インプラントを入れる場所に1mm程度の穴を空けます。矯正用インプラントをそこを起点に埋め込みます。
    時間は15分程度、痛みや出血はほとんどありません。麻酔が切れて痛みが心配な方は早めに痛み止めを一錠のんでおくと安心です。

    インプラント矯正のメリット

    矯正の治療期間を短くできる

    インプラント矯正で行うと矯正装置を付けている期間を短くすることができます。インプラント矯正は歯を動かしたい位置に移動させることができます。動かした歯が戻ってしまったり、動かしたくない歯が動いてしまったりすることがないため、矯正の期間を短くすることができるのです。

    複雑な装置を使わないで済む

    今までの矯正治療は歯を動かす時に残っている歯と引っ張り合いをしながら行っていました。そのため残っている動かしたくない歯を矯正用の装置で固定します。この固定装置は違和感や話しにくさ、虫歯になりやすいなどのデメリットがあります。矯正用のインプラントは装置が小さいためこのようなデメリットが解消されます。

    動かしたい歯だけを動かすことができる

     

    佐世保・大串矯正歯科

    部分矯正など一本だけ歯を動かしたい場合にインプラント矯正は効果的です。今までの矯正治療のやり方では一本の歯を動かすのに多くの歯に矯正器具をつける必要があります。インプラント矯正の場合は動かしたい歯だけに矯正器具をつけるために違和感が少なく治療ができます。

    インプラント矯正のデメリット

    麻酔をして矯正用インプラントを入れる

    佐世保・大串矯正歯科

    インプラント矯正では矯正用インプラントを入れるときに麻酔をして、歯肉をとおして骨の中に入れる必要があります。治療後の痛みや腫れはほとんどありませんが、心配な方は麻酔が切れる前に痛み止めを飲んでおくといいです。15分程度の処置時間です。

    長くは使えない

    矯正用インプラントは歯科インプラントのように噛んだり、長期間使うものではないため、自然に早い段階で抜けてしまうことがあります。必要であれば再度矯正用インプラントを入れ直します。

    取り除く必要がある

    矯正用インプラントは必要なくなれば取り除きます。痛みがなければ麻酔をせずに取り除く事もありますが、痛みがあれば麻酔をします。5分程度で処置は終わります。

    折れる時がある

    強度が強いインプラントではないために折れることがあります。折れた場合は除去します。
    局所麻酔下にて20分程度の処置になります。腫れや痛みは通常出ません。

    歯を傷つけるときがある

    矯正用インプラントを入れた部分に歯が動いてくると、歯の根がインプラントに接触し歯の根を傷つけてしまうことがあります。そのため矯正用インプラントを入れる際は歯の移動距離を予測して入れまが、移動距離が長い場合は再植立することもあります。

    最悪の場合は神経を損傷して麻痺が残る

    外科治療が全く不得手な矯正医が矯正用インプラントを誤って埋入すると、最悪の場合は神経を損傷し麻痺が残る事があります。
    偶発症の可能性を十分説明を受けてから治療を受けることをオススメします。

    インプラントと矯正、両方の技術が必要

    インプラントと矯正治療の両方の深い知識が必要です。安易に行うと問題を起こします。

    インプラント矯正の治療例

    始めの状態

    前歯が出っ歯で噛み合わせが深い方です。出っ歯のため唇が閉じにくく、いつも下唇を噛んでしまいます。また噛み合わせが深いことによって、下の歯が上の歯茎を噛んでしまい、痛みが出てしまいます。今までの矯正治療であれば上の歯の第一小臼歯と呼ばれる歯を左右二本抜いて、その隙間を使って前歯を下げてきました。今回はインプラント矯正によって抜歯をせずに出っ歯を治していきます。

    まとめて前歯を内側に入れる

    今までの矯正治療であれば前歯を内側に入れる時は一本ずつ動かすために、時間が掛かっていました。インプラント矯正を行うことによって前歯をまとめて内側に引っ張ることができるので、矯正装置をつけている時間を短くすることもできます。

     

    矯正用インプラントを抜く

    矯正用インプラントは一般のインプラントとは違い、ネジの食い込みで固定されてます、骨とインプラントとは付くことはありません。
    そのため取り除くときは麻酔をせずに逆回転すれば取ることも可能です。ただし、痛みがあれば麻酔をして行います。

     

    矯正終了

    噛み合わせや出っ歯が治ったら矯正装置を取ります。通常は矯正用インプラントを取り除いた部分の傷は綺麗に治っていきます。

    出来るだけ抜歯を避けた方が歯は長く持ちます。抜歯をして矯正をする方もいますが、残った歯に無くなった歯の分の力がかかるのは当然のことです。矯正用インプラントを使って出来るだけ抜歯は避けましょう。福岡矯正歯科グループの各医院に相談してください。

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