大人になってからの歯列矯正の種類と費用

    投稿日:2020年10月29日 | 最終更新日:2020年12月9日

    大人になってからの歯列矯正の種類と費用

     子どものうちに行うものというイメージが強い歯列矯正ですが、大人になってから歯列矯正をはじめても大丈夫なのか?という事がまず頭に浮かびますよね。
    ほかにも、「矯正器具をつけたまま仕事に行かないといけないの?」「費用はどのくらい?」「痛みは?」といったさまざまな不安があると思います。
    大人になってから歯列矯正を考えている方のためにいくつかお伝えしたいと思います。

    始めるタイミング

    大人になってから歯列矯正を始める場合、いつスタートすれば最も効果的なのかというベストなタイミングを知りたいですよね。
    結論からいうと、成人の歯列矯正はいつでもはじめることができます。小児矯正の場合は、歯の生え変わり時期や成長過程に合わせて最適なタイミングがありますが、
    歯の成長が完了している成人の歯列矯正にはそのような時期的な問題はありません。
    ただ、早くはじめればその分早く歯並びが改善され、正常で健康な噛み合わせが手に入りることは確かです。
    大人の歯列矯正は、思い立ったら早めに歯列矯正を行うと良いでしょう。

    大人の歯列矯正、メリットとデメリット

    「大人になってまで歯列矯正って必要かな?」「歯列矯正無しでこれまで過ごしてきたし今更!」と、歯列矯正をすること自体に迷いがある人も多いかもしれません。
    歯列矯正を始めれば、完了するまでに数ヶ月〜数年かかりますし、定期的な通院の手間やマウスピース装着の煩わしさ、そして安くはない矯正治療費が必要です。
    しかし、歯列矯正を行うことで、見た目のコンプレックスも機能も回復できます。
    大人の歯列矯正のメリットとデメリットを比べながら、歯列矯正の正しい情報を知りましょう。

    大人が歯列矯正を行うメリット3つ

    1.見た目のコンプレックスが解消

    見た目の問題が改善されることは、歯列矯正のメリットといえるでしょう。笑った時にガタガタの歯並びが人に見えてしまうのは辛いですよね。
    歯並びが悪いせいで口がきちんと閉まらなかったり、滑舌が悪かったりして、人と接することがとても億劫だった方も、
    歯列矯正を行うことで見た目のコンプレックスが改善され、積極的に人と関わることができるようになります。

    2.虫歯や歯周病の予防になり、お口の健康を維持できる

    歯並びが悪いと、歯と歯の隙間に歯ブラシが届かず十分な歯磨きができません。
    そのため、汚れが付着したままになり、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。
    また、歯並びのせいで常に口が開いたままの場合は、常に口が乾いて唾液量が減少し、お口のトラブルのリスクが高まってしまいます。
    歯並びを改善することは、長い目で見てお口の健康を守ることになるのです。

    3.治療のスケジュールが立てやすい

    大人の歯列矯正の場合、成長過程による影響が少ないため、治療スケジュールが予測しやすくなります。
    今はじめればいつ頃には治療が終わるという予定が立てやすいので、想定外に矯正期間が長くなるといったことを軽減できます。

    大人が歯列矯正を行うデメリット3つ

    1.治療中の見た目が気になる

    治療が終われば見た目のコンプレックスが解消されます。しかし、治療中の見た目の問題は歯列矯正の大きな問題でもあります。
    しかし、最近の歯列矯正は一般的な金属製の器具やブラケットは使いませんので、透明なマウスピースならほとんど目立ちません。

    2.治療に伴う痛みや違和感

    矯正器具によって今ある歯の位置を動かすわけですから、人によって痛みを感じる場合もあります。
    また、治療中は矯正器具を装着し続けるので、食事のときの違和感や舌が器具に触れる不快感が気になる人もなかにはいます。
    この点も、マウスピース矯正になり大きく軽減されました。

    3.虫歯や歯周病になりやすい

    昔のブラケット矯正は、矯正器具の隙間に汚れが付着しやすく問題を起こしやすかったです。場所によっては歯ブラシが届きにくいこともありました。
    マウスピース矯正になってからこの点も大きく改善されました。

    私の歯は矯正したほうがいい?

    では、「歯並びが悪い」や「噛み合わせが悪い」というのは具体的にどのような状態なのでしょうか。
    日常生活に支障が出ていたり、歯並びが悪い場合には、治療の対象です。
    自分では気がついて無くても噛み合わせが悪い場合があります、このようなケースを放置すると早期に歯を失う下人となります。
    矯正専門では大人の咬合治療はしませんので、噛み合わせと矯正治療の両方に対応出来る歯科医院で診査してもらうひつようがあります。

    上下の噛み合わせ

    歯並びや噛み合わせが悪い状態を「不正咬合」といいます。

    まずは上下の歯を噛み合わせたときの状態を見てみましょう。
    正しい歯並びは、上の歯が下の歯よりも2ミリ程度前に出てかぶさっている状態です。
    上下の歯がきちんと合わさっていなかったり、上下の歯の隙間が著しく開いていたりした状態はや、

    下の歯がほとんど見ない場合は、歯列矯正が必要です。

    歯の向き

    通常、上の歯は下向きに、下の歯は上向きに生えています。
    しかし、大きく外向きに生えていたり、反対に内向きに生えていたり、左右の歯がぶつかり合うように生えていたりする場合には、歯列矯正で正しい向きに生えるよう治療を行います。
    歯が正しい方向に生えていないと、歯ブラシが届きにくく汚れが残って虫歯や歯周病になったり、ほかの歯が押されて健康な歯まで乱れてくるのみでなく、
    正常な咬合ガイドができないため、早期に歯を失いやすくなります。

    歯並びの状態に合わせて選ぶ! さまざまな歯列矯正の種類と矯正器具

    歯列矯正といえば、金属製のブラケットと呼ばれる矯正器具をつけるイメージがありますが、今や昔の話です。

    現在は透明なマウスピースによる治療が主流です。

    マウスピース矯正(インビザライン)

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    自身の歯並びに合わせて透明のマウスピースを製作し、それを装着する矯正方法です。
    透明なマウスピースは目立ちにくく、マウスピースを外して歯磨きができるので、ブラケットに比べれば虫歯や歯周病のリスクが少なくなります。
    見た目が目立たないことや必要なときにすぐに外すことができる利点はありますが、歯にかかる力がワイヤー矯正よりもゆるやかなので治療期間は他の治療方法よりも短くなります。
    1日に22時間程度のマウスピースの装着をするだけで歯が動いていきます。

    部分矯正

    前歯だけ、特定の歯だけ、といったように、部分的に歯列矯正を行う方法を部分矯正と言います。
    部分的に歯列矯正を行うので、全体的な歯列矯正よりも期間も短く費用も安く済ませることが可能です。
    歯並びの状態によって部分矯正が不可能な場合もありますので、歯科医師と相談が必要です。

    大人になってからの歯列矯正は、けして遅くはありません。
    治療中は治療器具の違和感や見た目が気になるなど、これまでの生活とは少し違って戸惑うこともあるかと思います。
    しかし、矯正治療中のほんの数年を乗り切れば、見た目のコンプレックスを気にすることもなくなり、この先の長い人生でいいことがたくさん待っています。
    歯列矯正を検討している方、歯並びが気になっている方は、一度矯正と噛み合わせ両方が診断出来る歯科医院で相談してはいかがですか。

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