子供の矯正のメリット・デメリットについて|矯正歯科

    投稿日:2020年11月7日 | 最終更新日:2021年7月2日

    子供の矯正のメリット・デメリットについて|治療開始は早い方がいい?

    佐世保市のインビザライン専門矯正歯科医院です。

    子供の歯が永久歯に生え変わり始めると、歯並びが気になってきますよね。

    「歯並びが悪いから子供のうちに治してあげたい」と思う反面、「生え変わりが終わっていない乳歯の段階で矯正治療は必要なの?」「子供の頃から矯正で痛い思いをさせるのは可哀」(インビザラインなら痛くないですが)など、子供のうちに矯正治療が必要なのか、大人になってから矯正治療すればいいのか悩むこともあるかと思います。

    子供のは

    子供の矯正には2つの治療時期がある

    子供の矯正は2つの治療時期に分けられます。3歳ごろから小学校高学年くらいまでに行われる一期治療、中学生や高校生になってから行われる二期治療です。

    一期治療は、乳歯と永久歯が両方とも生えている時期になります。まだ生え変わっていない永久歯を正しい位置に誘導していく治療や、顎の成長を正しい位置に促す治療などを行います。歯並びを整える治療というよりも、上下の顎のバランスや顎の幅などを整え、将来理想的な歯並びが作れるようにする治療です。

    二期治療は、全ての歯が永久歯に生え変わってから歯並びを改善していく治療です。成長期を終えて骨や顎の成長が止まってから、上下の歯の噛み合わせや隣り合った歯のガタガタなどをきれいに整える治療をしていきます。

    笑顔の歯科衛生士

    子供の治療は早く始めた方がいいの?

    親御さんとしては自分の子供の歯並びが悪いと「このまま生えてきて将来見た目は大丈夫かな」「早く治療をした方がいいのかな」と心配になるかと思います。

    子供の治療には、幼少期(一期治療)から治療を始めたほうが歯を抜かずに済む可能性が高くなり、成果が得られやすいケースが多いです。

    反対咬合

    • 反対咬合(受け口・しゃくれ)

     

    上下の歯を噛み合わせた時に下顎の歯が上顎の歯よりも前に出てきている状態。

    受け口やしゃくれなどとも呼ばれるもので、上顎が十分に成長できなかった場合や下顎が成長しすぎてしまった場合に起きます。下顎が成長してしまって前歯の噛み合わせが逆になってしまうと、上顎の成長を抑制してしまう形になり、さらに下顎が前に成長してしまうという悪循環に入ってしまいます。

    交叉咬合

    • 交叉咬合(すれ違い咬合・クロスバイト)

     

    前歯もしくは奥歯の何本かが交叉している状態。

    すれ違い咬合やクロスバイトとも呼ばれるもので、片側の奥歯が交叉している場合は、食べ物を噛む際に顎をずらして噛んだりしてしまうので、顔が歪んでしまったり、どちらか片方の顎だけに負担がかかってしまう危険性があります。

    萌出異常

    • 萌出不全

    乳歯がいつまでも抜けずに残っている、または、歯があるのに時期を過ぎても生えない状態。

    生え変わりの際に乳歯の歯根は永久歯に吸収されて自然と抜けるものですが、生まれつき永久歯がなかったり永久歯が生えてくる位置がズレていたりすると乳歯の歯根が吸収されず、抜けない場合があります。また、永久歯があっても歯が生えてくるスペースがないと出てくることができず、その上その埋まっている永久歯の隣の歯の歯根を溶かしてしまう可能性もあります。

    笑顔の管理栄養士

    上記の症状が子供の頃からみられた場合は早期に歯科医院に相談しましょう。その他の症状でも歯並びに関して気になることがあれば、相談だけでもいいので一度歯科医師に診てもらうことをおすすめします。

    生まれつき歯の数が少ない場合があります、このケースは総合的な治療が必要で矯正歯科のみでは対応不可能です。
    様子をみても歯が新たにできる事はありませんので、計画的な対応が必要です。お早めの受診をおすすめします。

    一期治療をすることで期待できるメリット・デメリット

    • メリット

    ・大人になってから行う矯正治療の期間を短縮することができる

    ・生え変わり時期に歯の生えてくる方向を正すことで大人になってからの矯正治療が必要なくなる可能性がある

    ・顎の成長を助ける

    ・将来的な虫歯のリスクが減る

    ・呼吸や滑舌、舌の正しい位置を学ぶことで歯並びが悪くなる原因を減らすことができる

    生え変わり途中に矯正治療をすることで大人になってからの治療を軽減させたり、治療の期間を短縮・軽減させたりできることが、子供の頃に矯正を始めることで得られる大きなメリットのひとつです。

    反対咬合

    例えば上記でご紹介した「反対咬合」は大人の矯正だと顎の手術を伴う治療になることが多いですが、子供の頃から顎を正しい位置に誘導する治療をすることで手術になる可能性を低くすることができます。

    交叉咬合

    他にも「交叉咬合」は若い時から放置しておくと顎の関節に負担がかかり、痛みや雑音などの症状が起こったり、顎がズレていると顔自体が歪んでしまうことがあります。しかし、子供の頃から矯正治療を始めることで早めに対処することができ、大人になってからより比較的に早く治すことができます。「萌出不全」も生えてくるはずの永久歯の萌出を妨げたり、他の永久歯を吸収してしまったりすることもあるので同じく早期相談していただくのがおすすめです。

    笑顔の子供

    歯並びを治すことで歯磨きもしやすくなり、大人になってからの虫歯のリスクを減らすことができるのも小児矯正のメリットです。合わせて、MFTという舌のトレーニングを覚えていただくことで歯並びが悪くなる原因・習慣も取り除くことができます。

     

    虫歯と子供

    ◇デメリット

    ・治療期間が長くなる場合ある

    ・治療法によっては虫歯になる危険性が高まる

    ・治療法によっては本人の努力が必要

    幼い頃から一期治療を始めると、大人になってからの矯正治療よりも子供の矯正治療は期間が長くなる可能性あります。顎の成長が止まるのが15歳前後といわれており、顎が健全に成長するための治療を継続的に行う場合、大人の歯科矯正よりも期間が長くなる可能性があります。

    みにくいブラケット

    固定式の矯正装置がついた場合、歯や歯と装置の間が磨きづらくなりきちんと磨くことができないと虫歯の危険性が高まります

    幼い頃から矯正をして歯並びが良くなれば歯が磨きやすくなり、歯並びが悪い時よりも虫歯の危険性を減らすことができます。

     

    種類によっては自由に取り外しができる可撤(かてつ)式の装置もあり、固定式の装置と違って歯磨きはしやすいですが、気軽に取り外せるが故に装着時間を守るのが難しいお子さんもいらっしゃいます。矯正治療でより良い成果を得るために、治療をするお子さん自身の協力が必要不可欠になってきます。

    歯科衛生士の笑顔

    歯の生え方や顎の成長のしかたによって、子供の時から矯正を始めた方が良いケースもあるということがわかっていただけましたでしょうか?

    今回ご説明したケースに当てはまらなくても、見た目や噛み合わせが気になる、これは矯正した方がいいのかな、など気になる点がありましたら一度初診相談を受けてみることをおすすめいたします。

    プレオルソマイオブレース

     

    当院ではお子さんの治療で「プレオルソ」や「マイオブレース」などのマウスピース型の装置を利用した、小児予防矯正を行ってます。

    シリコン由来で柔らかく弾性のある素材でできており、治療の痛みも少ないものとなっています。さらに自由に取り外しも可能な装置で普段は歯も磨きやすく食事の際もいつもと変わらない状態で食べることができるので、お子さんの負担も少ない装置です。

    「矯正装置が歯に付くと歯磨きが大変になって虫歯が心配」「ブラケットやワイヤーの治療だと痛そうだし、本人も見た目が気になる」と思われる親御さんも、痛みが少なくて取り外しができる装置だったら始めてみやすいのではないでしょうか? ワイヤーやブラケットのイメージが多い歯科矯正の中で、このような装置も子供の矯正だと使いながらトレーニングを行い歯並びを整える事が出来ます。装置のみの使用では効果はあまりありません。

    インビザスマイル

     

    子供の矯正はお早めに、お気軽にご相談お待ちしております!

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