投稿日:2020年12月3日 | 最終更新日:2021年7月8日
舌側矯正(裏側)のメリット
現在は特にありません。
矯正治療をしていることが他人に知られたくない
日本ではまだ大人になってからの矯正治療が珍しがられてしまいます。そのため他人にあれこれ言われたり説明するもの面倒ですよね。
裏側矯正は矯正装置が裏側についているので他人に知られず安心して、きれいな歯並びを手に入れることができます。
マウスピース矯正が本格的に普及する前は、この装置が目立たない矯正治療のなつかしい代表でした。
精度の高いきれいな歯並びになる
裏側矯正は歯の1本1本にブラケットという装置をつけます。歯を1本1本動かすことができるため、歯のねじれや傾きをきれいに治すことができます。
上下の噛み合わせの関係上、咬合の回復には限界があります。
最近ではより目立たない痛みの少ない矯正治療の方法にマウスピース矯正があります。
ほとんどの治療が裏側矯正で行うことができる
裏側矯正では歯を抜かなくてはいけない矯正治療や出っ歯や受け口などほとんどの治療を行うことができます。
最近ではマウスピース矯正が多くのケースで使われるようになり、抜歯をしたくない場合はマウスピース矯正が多く用いられます。
裏側矯正は非常に高度な技術が要求されますので、未熟な矯正ではトラブルもおおくごく一部の矯正歯科医院で行われてます。
裏側矯正のデメリット
違和感が強すぎる
裏側矯正の装置はブラケットという矯正器具を歯の裏側に付けます。歯の裏側の空間には舌があるために食事や話す時などブラケットが擦れて違和感が強くなります。裏側矯正の最大のデメリットがここにあります。大きく動く舌側に装置がつくため、人によっては耐えられない方がいます。対応策としてハーフリンガル法を使います。矯正装置が目立つ上の歯だけ、裏側矯正を行い、舌が擦れやすい下の歯には頬側に矯正装置を付ける方法です。
とにかく痛い、つらい、発音しにくいは覚悟の上で治療すべきです。
費用が割高
裏側矯正はすべての歯列矯正医が行える技術ではなく、高度な技術が必要になります。また、通常の矯正治療よりも1回の処置時間が長くなります。そのため費用は通常の矯正治療に比べ1.5倍程度の120万円程度で、1回の処置料が1万円程度になります。治療期間も長引きますので治療費総額は大きくなります。
食事には細心の注意が必要
裏側についた矯正装置が取れないように食事の際は細心の注意が必要になります。矯正装置は歯並びがきれいになった後、取れるようにしっかりと付けてあるわけではありません。銀歯などのように噛むために付けているわけではないので、硬いものが当たったり、歯ブラシなどを強く引っ掛けてしまうと取れてしまいます。矯正装置が取れてしまうとその間は歯が動かないので時間が余計にかかってしまいます。
矯正治療方法の選び方
歯の凸凹は多いが矯正治療を絶対他人にばれたくない、痛みに強い方は裏側矯正
痛みに強く、他人にばれずに精度の高い治療を希望の方は裏側矯正を選択するのも1つの方法です。歯の表面には矯正装置を絶対つけたくない、しかし、歯列矯正で噛み合わせをきれいに治したい、このような高いモチベーションがある方は矯正装置が裏側に付く違和感も乗り越えられると思います。費用は120万円程度、期間は2、5〜3年程度です。
最近では治療期間も短い、痛みもほとんど無いインビザラインマウスピース矯正を選択する方が多数派です。
見たいのが苦手で、絶対他人にばれたくない方はマウスピース矯正
痛いのが苦手な方はマウスピース矯正がお勧めです。マウスピース矯正は透明なマウスピースを作り替えながら歯並びを治していきますので、他人にばれる心配がありません。マウスピース矯正は食事か歯磨きなどの時は自分で外すことができます。費用は80万円程度で期間は1〜2年程度です。
歯の凸凹が多く矯正装置を目立たなくしたい方は透明ブラケット
一般的な矯正装置のブラケットを透明なものにすることによってあまり目立たなく矯正治療を行うことができます。歯列矯正をしたいけれど銀のものは付けたくない、だけど費用も抑えたいという方にお勧めです。費用は70〜90万円程度、期間は2〜3年程度です。
コストを安くきれいな歯並びにしたい方はメタルブラケット
歯列矯正の期間中の見た目は気にならないがきれいに歯並びを治したい方にお勧めなのがメタルブラケットによる歯列矯正です。海外では矯正治療を行うことは当たり前でメタルブラケットでほとんどの人が治療を行っています。費用は60〜80万円程度、期間は2〜3年です。
前歯の一部だけを治したい方は部分矯正
部分矯正は気になる前歯の一部だけに矯正器具を付けて治療する方法です。状態によって裏側矯正やマウスピース矯正、透明ブラケット、メタルブラケットのすべての治療法が行えます。費用は5〜80万円程度、期間は3ヶ月〜2年程度と状況によって幅広くなります。
矯正治療法の比較
目立たない | 治療範囲 | 精度 | 違和感 | コスト | |
裏側矯正 | ◎ | すべて | △ | 強烈 | 120万円〜 |
マウスピース矯正 | ◎ | すべて | ○ | ほとんどない | 80万〜 |
透明ブラケット | △ | すべて | △ | ある | 70万円〜 |
メタルブラケット | X | すべて | ○ | ある | 60万円〜 |
部分矯正 | ◎〜X | 簡単なもの | △ | 少ない | 5万円〜 |
治療例
裏側矯正
見た目には歯列矯正をしているようには見えませんが、歯の裏側に矯正装置のブラケットが付いています。
下の歯だけ透明ブラケットを使っているハーフリンガル
下の歯は舌があり違和感が強いため、ブラケット装置を外側に付けています。
まとめ
歯並びを治したいけれど、大人になってからの歯列矯正は周りの目が気になり、なかなか踏み出せませんよね。しかし、歯並びを治すことは噛み合わせや歯周病、虫歯を悪化させないためにとてもいいことです。自分にあった歯列矯正の方法で是非、きれいな歯並びを手に入れてください。
トータル的に考えるとインビザラインマウスピース矯正がおすすめです。