投稿日:2020年10月29日 | 最終更新日:2021年7月2日
歯列矯正の最も多い失敗は後戻り
「歯列矯正が失敗した、あるいはうまくいかなかった」といわれる人で最も多いのが、この後戻りです。治療した歯が元に戻ってしまうことを言います。
実際に、昔、歯列矯正をしたが後戻りになってしまい、もう一度矯正をしたいと来院される方もいます。
歯列矯正は通常、歯並びが整った後、後戻りをしないようマウスピースで保定をします。この保定の期間は、患者さんの歯の状態を見て期間を決めていいきます。
「当院では、最低2年間は保定期間として、マウスピース型保定装置を使用するようにお願いしています。その後は歯の状態を見ながら、徐々にマウスピースをつける時間を減らしていきます。
歯列不正にも後戻りにも原因があります。
なぜ歯並びが悪くなったのか、その原因をしっかり調べてから治療を開始しないとそのような事になります。
知識不足や最初の診断に見落としがあるとそのような事が起きます。
なぜ矯正治療後に歯が後戻りするのか?
移動した歯は元の位置に戻ろうとする事が多々あります。
それはあなたの歯にとって元々の歯の位置が居心地のいい場所だからです。
歯は力をかけると移動します。その力は昔のブラケットとワイヤーや最新のマウスピースに限らず、力がかかれば移動します。
歯には装置の違いは理解出来ないので、力がかかればその方向に移動します。
そもそも元々の歯の位置になぜ並んだかというと、矯正治療をしなければ唇や頬の筋肉から内側へ押され、舌の筋肉で外側におされます。
その筋肉の力の均衡した位置、ニュートラルゾーンに並ぶ性質があります。
そのさい、下記に述べる色々な力の強弱で本来歯が並ぶ位置から外れてしまい「歯列不正・不正咬合」という病気を引き起こします。
多くの場合は、先天的な原因で歯列不正になったのではなく、後天的にそのような理由で歯列不正になったケースが多いです。
歯並びが悪くなった原因があるのです。
その原因をよく診断して治療計画を立案する事が大切です。
そこを気にかけずに、すぐに治療をしてしまうと一度きれいに歯が並びますが、再度自分の筋力で矯正治療を行ってしまい元の力が釣り合った位置に戻ります。
これがよくある後戻りの原因です。
1.舌の異常習癖と舌小帯の異常
「通常、唾をのみ込むとき、舌は上顎につきますが、まれに、舌を前に突き出す人がいます。これによって歯が前に押し出されてしまうのです。異常習癖は治療が長引く原因になりますし、歯並びが治ったとしても、舌の力で歯が動いてしまい、結局後戻りしてしまいます」
舌の異常習癖は、言葉の発音や、物を飲み込むときの舌の動きで診断します。また、口呼吸も歯並びに影響する癖のひとつ。口が開いていると舌も前に出やすいので、前歯を押し出します。
「舌は筋肉の塊なので、歯にかかる力は相当大きいです。舌の動きの癖は、歯列矯正に大きな悪影響を及ぼし、失敗の原因となります」
しかし、異常習癖も口呼吸も、トレーニングによって治すことが可能です。重要なのは、治療前に、舌の癖をしっかり診断することです。
後戻りすれば、矯正治療にかけた長い時間や費用をドブに捨てるようなものです、治療開始前に十分注意した診査・診断が必要です。
2. (準備中)
大串歯科医院で原則抜歯しないインビザライン専門矯正歯科医院です。
事前に歯列不正の原因を探り、その理由に対応した治療計画を立て必要に応じトーレーニングを行いながら治療致します。
後戻りしにくい矯正治療です。